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4. Fedora の変更点 - デスクトップユーザー向け

4.1. Fedora デスクトップ

4.1.1. プリンタドライバの自動インストール

詳細は 「印刷」 を参照してください。

4.1.2. 言語パックの自動インストール

詳細は 「国際化」 を参照してください。

4.1.3. あらゆるところで PackageKit の統合

Brasero はオーディオ CD を焼き付けるのに必要となる場合、 足りない GStreamer コーデックを自動的にインストールする機能を備えるようになりました。 File-roller はアーカイブフォーマットを処理するのに不足しているツールをインストールすることができるようになります。

4.1.4. ユーザー管理インターフェイスのデザインが再設計されました

テクニカルプレビュー

本 Fedora 13 の機能は今後の方向性と進捗状況を示すアドオンのオプションとなります。
ユーザーアカウントツールは完全な再設計が行われています。 ユーザーアカウント内の個人情報の設定や個人プロフィールの画像やアイコンの作成ができる機能を備えます。 また、 ユーザーによる強固なパスフレーズの生成、 自動ログインなど追加ログインオプションの設定、 個人所有のラップトップで単一のオーナーや共有システムの管理者などユーザーの特殊なロールの確定などの支援をします。 この機能に含まれるセキュリティ強化については 「セキュリティー」 を参照してください。
新しいユーザーアカウントツールをインストールして試してみるには、 accountsdialogaccountsservice のパッケージをインストールしてから accounts-dialog コマンドを実行します。

4.1.5. コマンドラインインターフェイスを含む NetworkManager の改善点

「ネットワークキング」 を参照してください。

4.1.6. 実験的 3D は、Nvidia 対応のフリー Nouveau ドライバーに拡張しました

Fedora 12 にはフリーでオープンソースとなる Radeon ドライバの新しい ATI カード用に実験的な 3D サポートが含まれていました。 そして実験的な 3D サポートは Fedora 13 で各種 NVIDA ビデオカード用の nouveau ドライバに拡張されるようになります。 Fedora およびスポンサーとなる Red Hat は急成長するビデオドライバの品質および完全フリーとなる種類を向上させることに専心しています。 ユーザーの選択を尊重しフリーではないクローズなプロプリエタリィのドライバの使用を阻むわけではありませんが、 このようなドライバは競合を起こし FOSS コミュニティメンバーにより作成されたソフトウェアでは問題の原因となることがあることも確認しています。 FOSS コミュニティの成果を補完するフリーなドライバに対する Fedora コミュニティの公約と FOSS コミュニティの公約に敬意を払いたいと思います。 この新機能を利用する場合は mesa-dri-drivers-experimental パッケージをインストールするだけです。

4.1.7. Shotwell がデフォルトのフォトオーガナイザとして Gthumb および F-Spot に代わります。

Shotwell は GNOME デスクトップ環境用に設計されたフリーでオープンソースなフォトオーガナイザで、 Fedora 13 ではデフォルトで GthumbF-Spot に置き換わります。 次の機能に対応します。
  • gPhoto 対応のデジタルカメラならいずれからでも写真をインポートします。
  • 同時期に撮影された写真を含むイベントを自動的に整理します。
  • タグを使って写真のコレクションを整理します。
  • 写真を修正する際にオリジナルを損なうことなく、 また各コピーにディスク領域を使用することなく非破壊的に編集を行います。
  • FacebookFlickrPicasa などに写真を公開します。
  • ワンクリックの自動拡張
  • 写真の回転、ミラー、切り取り
  • 写真の赤目の軽減、及び露出、色の彩度、濃淡、温もりなどの調節
  • Shotwell ライブラリにインポートされていない場合でも どんな写真でも編集
Shotwell の詳細情報には、http://yorba.org/shotwell/ を 参照して下さい。GthumbF-Spot は Fedora レポジトリ内で維持されて利用可能状態で継続します。これらはもうデフォルトではインストール されていません。

4.1.8. Pino マイクロブロギング

identi.ca と twitter などのサービスを介したマイクロブロギングの急速な進出を サポートするためにデスクトップクライアントの Pino がデフォルトで収納されています。 簡単で迅速な処理をします。そして以下を含む多くの機能をサポートします:
  • Identi.ca と twitter のサポート
  • 複数アカウント
  • ユーザーのフォロー/フォロー解除
  • status.net のサイトの為と、identi.ca タイプのサービスで使用する API プロキシの 為と、Twitter と、 birdnest と twit などの Twitter プロキシ用の安全な接続の為の サポート
  • via goo.gl や is.gd や ur1.ca を介した URL 短縮
  • 入力ウィジェットでニックネーム、タグ、及び url の強調表示
  • 140 文字以上のダイレクトメッセージ
  • お気に入りのサポート(追加/削除/一覧)
  • 会話の表示
詳細情報には、http://pino-app.appspot.com/ を参照して下さい。

4.1.9. 単純なバックアップツール Déjà Dup

Déjà Dup は Fedora 13 に於いて GNOME デスクトップ用の単純なデフォルトのバックアップツールです。バックアップを正常に行うための 複雑性を表面に出さずに、バックエンドとして duplicity を 使用します。
機能:
  • Amazon S3 を含む、ローカル、又はリモートのバックアップ場所のサポート
  • 安全に暗号化してデータを圧縮
  • 累計的にバックアップするため、いずれの特定バックアップも復元が可能
  • 定期的なバックアップをスケジュール
  • GNOME デスクトップ内に良く融合する

4.1.10. Simple Scan スキャニングユーティリティ

Simple Scan は Fedora 13 の為の デフォルトのスキャニングユーティリティです。Simple Scan は スキャナを簡単に接続して適切な形式でイメージやドキュメントをインポートできるようにする ように設計された使用が簡単なアプリケーションです。詳細情報は http://lwn.net/Articles/377063/ で ご覧になれます。
XSane は独立型のアプリケーションであり、その GIMP プラグインは、以下のタスクを実行する必要の あるユーザーにまだ使用可能です:
  • スキャナドライバーで提供されるパラメータをもっと調節
  • 直接コピーやファックスの為のスキャナの使用
  • GIMP (GNU Image Manipulation Program) 内から直接スキャン
独立型アプリケーションは PackageKit 内の Graphics グループのオプションパッケージとして選択できます。 GIMP プラグインは、Graphics グループが選択されている 場合に GIMP の主要パッケージと共にインストールされます。

4.1.11. GNOME カラーマネージャ

カラーマネジメントはアーティスト、写真家、デザイナー、及び他のディスプレイや印刷の作業を 完全にフリーのソフトウェアを使用して精確に実行する手伝いをします。カラーマネジメントは セッション中にホットプラグインした時を含む、ほとんどのモニター用の出力ガンマ表の 設定をサポートします。ユーザーはまた、ダブルクリックによりベンダー供給の ICC 又は ICM ファイルをインストールして、ArgyllCMS パッケージを使用して 外部デバイスと色ターゲットでディスプレイ及びスキャナを修正できます。このパッケージは Red Hat エンジニア/Fedora 貢献者である Richard Hughes 氏によって作成されています。
カラーマネジメントは、ディスプレイ、プリンタ、及びスキャナ用のより精確な色の 出力を制御し作成することを支援します。

4.1.12. Nautilus の拡張

Nautilus ファイルマネージャは今回、ブラウザ モードがデフォルトです。このモードのユーザーインターフェイスは再構成されました。 更には、Nautilus は 2つのディレクトリを新しい横並び分割表示で提供できます。
Spatial (空間)モードはまだオプションとして使用できます。

4.1.13. Gnote の拡張

GnoteTomboy の C++ ポートです。Fedora 内で GNOME 用のデフォルトの デスクトップ記録取りアプリケーションであり、多くの拡張とバグ修正を持ちます。 Gnote は今回新規の追加を含んでおり、freedesktop.org からの XDG ディレクトリ仕様に準じています。以前のバージョンに保存されていた記録は ユーザーホームディレクトリ内で自動的に .gnote から .local/share/gnote に移行されます。

4.1.14. GNOME DVB デーモン

Totem の DVB サポートは今回、GNOME DVB デーモンを 介して処理されます。このことにより EPG (Electronic Program Guide)、操作の簡単なチューニング、及び UPNP (Rygel 使用) を 介した TV チャンネルのエキスポートなどの操作を可能にします。

4.1.15. Rhythmbox iPod Touch と iPhone の音楽拡張

Fedora 12 で追加されていたファイルシステムアクセスを土台にして、Fedora 13 は libgpod ライブラリを 介して、 iPod Touch と iPhone デバイス用の Rhythmbox と それらのデバイス用の適切なアイコンで音楽管理のサポートを追加しています。

4.1.16. Xfce ソフトウェアの変更

Fedora 13 Xfce Spin はそのデフォルトアプリケーションに数種の 変更を加えました:
  • Gftp はその機能が ThunarGigolo で提供されるため、廃棄されました。
  • Totem は、簡素で迅速でリソース使用を考慮した Xfce デスクトップ用にデザインされたメディアプレイヤーである Parole に入れ替わっています。
  • Gnome-screensaverXscreensaver に 入れ替わっています。
  • TigerVNC は 追加のプロトコル (RDP, XDMCP, SSH) 用のサポートと添付パネル プラグインを介した Xfce デスクトップとの融合の改善を持つ Remmina に 入れ替わっています。

4.1.17. Radeon 3D はもう実験タイプではありません

radeon を使用した 3D アクセラレーション用のサポートは Fedora 13 ではもう実験段階と見なされません。

4.1.18. Abiword はデフォルトの Live イメージに含まれていません

容量を考慮して Abiword はデフォルトでは Fedora 13 Live イメージに収納されていません。 永続化ストレージオプションを使用して Live USB キーを作成している場合や、イメージをハード ディスクにインストールする場合は、Abiword 及び他の好みのアプリケーションを追加することが できます。

4.1.19. Kudzu と hwbrowser は破棄されました

kudzu パッケージとグラフィカルな hwbrowser アプリケーションは引退です。fwfstab パッケージが更新されてもう kudzu に依存しなくなっています。ユーザーは今回、udev パッケージと udisks パッケージを使用して必要なサポートとユーティリティを用意することができます。