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5.2. 仮想化

5.2.1. KVM ネットワーキング用にカーネルのアクセラレーション

VHost Net 機能は virtio 記述子の skbs への変換および qemu ユーザー領域からカーネルドライバへの変換作業を移動します。 これにより待ち時間が 5 倍短縮され、 特定のシステムではバンド幅が 90% ネイティブから 95% ネイティブに向上を見せています。
この機能は -netdev オプション (-net ではない) を使い vhost=on フラグを追加することでアクティブになります。
詳細は http://fedoraproject.org/wiki/Features/VHostNet を参照してください。

5.2.2. KVM の安定した PCI アドレス

Fedora の KVM ゲストは安定した PCI アドレスを持つようになり、 ゲストの設定が変更されたことで Windows のゲストによって再度のアクティベーションが必要とされる可能性を低減をします。
他のデバイスがゲスト設定から追加されたり削除されたりするため、 KVM ゲストの仮想マシンデバイスはその PCI アドレスの割り当てを維持します。

5.2.3. Virt x2apic

X2apic は APIC アクセスのオーバーヘッドを低減することによりゲストのパフォーマンスを向上しています。 タイマーのプログラムや内部プセッサの割り込みの発行に使用されます。 x2apic をゲストに公開し、 ゲストが x2apic を利用できるようにすることでゲストのパフォーマンスを向上しています。
Fedora 13 はホストおよびゲストの両方のロールで x2apic に対応します。
詳細は http://fedoraproject.org/wiki/Features/Virtx2apic を参照してください。

5.2.4. Virtio-Serial

virtio-console pci デバイスが備わり複数のコンソールポートや qemu および KVM の上で稼働しているゲストの汎用ポートを処理するようになります。 これによりゲストとホスト間のシンプルな通信を容易にします。
詳細は http://fedoraproject.org/wiki/Features/VirtioSerial を参照してください。

5.2.5. 仮想化技術のプレビューレポジトリ

Virtualization Preview Repository は最新の仮想化関連パッケージの検証を行いたい方のために設けられます。 このレポジトリは主に初期実験の検証に役立たつことを目的としています。 実稼働システムでのデプロイメントは目的としていません。
詳細は http://fedoraproject.org/wiki/Virtualization_Preview_Repository を参照してください。

5.2.6. Xen カーネルサポート

Fedora 13 のカーネルパッケージはゲスト domU としての起動には対応しますが、 アップストリームで dom0 サポートが提供されるまで dom0 としては機能しません。
dom0 対応の Fedora で最新となるリリースは Fedora 8 です。
Fedora 13 ホスト内で Xen domU ゲストを起動するには KVM ベースの xenner が必要になります。 xenner は KVM ゲストとして小さな Xen エミュレータとそのゲストカーネルを一緒に実行します。

重要 − 適切なハードウェアを必要とします

KVM はホストシステムでハードウェアの仮想化機能を必要とします。 今回、 ハードウェアの仮想化がないシステムは Xen ゲストに対応しません。